ジャワ美術の最高傑作、世界遺産を堪能する旅へ
インドネシアを代表する世界遺産ボロブドゥール遺跡は、8~9世紀に建造された世界最大級の仏教遺跡。
街の中心から気軽にアクセス可能なエリアにあり、エクスクルーシブな体験をお求めになりたい方は、遺跡頂上から眺める朝日がおすすめです。椰子の樹々の彼方から太陽が昇ると、辺り一面がシャンパンゴールドに染まり、仏像やストゥーパ(仏塔)のシルエットが浮かび上がる幻想的な風景です。夜明け前に登るため、ボロブドゥール遺跡周辺に宿泊するのがおすすめです。
ジョグジャカルタ国際空港(YIA)
2020年3月29日にジョグジャカルタ国際空港(YIA)がオープンしました。
ジョグジャカルタ市内及びボロブドゥール寺院から約40㎞、車で約1時間30分。
海岸からも近く、新しいジョグジャカルタも発見いただけるかもしれません。
オンライン予約と国内線のスケジュールは、画面の左側にある青色の「予約と旅行」もしくはトップページからお申込み・確認いただけます。
ボロブドゥール遺跡やプランバナン遺跡、クラトン(王宮)など魅力あふれるスポットがいっぱいのジョグジャカルタ。
たっぷりと楽しんでいただけるツアーをジョグジャカルタへの旅行でご紹介します。
○ 世界遺産
2012年7月、アメリカのニュース専門局CNNが「生涯に一度は見たい27の絶景」第一位に選出
200万個もの切石を積み上げた、高さ34.5m、一辺123mの仏教遺跡。円壇頂上の大ストゥーパ(仏塔)を72の小ストゥーパが取り囲み、外輪の回廊には仏教にまつわる精緻なレリーフがおよそ1500面も。1814年にイギリス人のラッフルズによって発見されて約200年。今も秘密のベールに包まれたままですが、その姿は世代を超えて訪れる人に感動を与え続けています。
ジョグジャカルタ市内から車で 約40分
● ボロブドゥール遺跡周辺の遺跡
ボロブドゥールとムンドゥッ寺院の中間にたたずむ閑静な寺院
ボロブドゥールとムンドゥッ寺院を結ぶ直線の中間に、「パオン寺院」はひっそりとたたずんでいます。高さ12mほどのこじんまりした寺院は、その役割に様々な説があるものの、シャイレンドラ王朝のインドラ王の遺灰を埋めた場所、という説が最も有力とされています。堂内にはなにもありませんが、階段脇や側壁に彫られた美しいレリーフは見ごたえ十分です。
ボロブドゥール寺院から車で 約5分
世界的に知られる美しい仏像に心が安らぐ仏教寺院
ボロブドゥール遺跡から東へ約3kmの場所にある「ムンドゥッ寺院」は、堂内に安置された3体の石像仏がジャワ美術の真髄とされる有名な仏教寺院です。特に、高さ3mもある中央の如来倚座像はその美しさで知られており、優しげな表情が見る者の心を癒します。また、寺院の内壁や外壁に描かれた鬼子母神や毘沙門天のレリーフも素晴らしく、一見の価値ありです。
ボロブドゥール寺院から車で 約5分
ヒンドゥー教と仏教が融合、5kmにわたって遺跡が残る巨大寺院群
ロロ・ジョングラン寺院を中心に、6つの寺院が並ぶ寺院群。中央にそびえる高さ47mのシヴァ神殿は、ヒンドゥー美術を象徴する焔のような堂が印象的。古代インドの2大叙事詩「ラーマヤナ」「マーハーバーラタ」が刻まれたレリーフはボロブドゥール遺跡にも匹敵する素晴らしさです。周辺には仏教寺院も多く、ヒンドゥー教国と仏教国が友好的に共存した9世紀のジャワがしのばれます。
古代インドの大長編叙事詩「ラーマーヤナ」を題材にした、音楽にのった優雅な伝統舞踊劇。ライトアップされた世界遺産「プランバナン寺院」をバックにした華麗で壮大なパフォーマンスです。
開催時期 | 5月~10月 |
開催時間 | 19:30~21:30 (雨天時屋内上演など変更あり) |
ジョグジャカルタ国際空港(YIA)から車で 約90分
● プランバナン遺跡周辺の遺跡
プランバナン遺跡を望む宮殿跡が残る風光明媚な丘
プランバナン遺跡から車で約20分の場所にある、標高200mの丘が「ボコの丘」。頂上には、9世紀頃にヒンドゥー教徒だったラカン・ワラン王が建てたとされる宮殿が王国消滅後から廃墟となって残っており、石門や砦、沐浴場、火葬場、祠などの遺跡が、王国の往時を今に伝えています。また、ここからの景観は素晴らしく、水田やサトウキビ畑の中にたたずむプランバナンの姿は見ごたえ十分といえるでしょう。ボコの丘は、ボロブドゥール遺跡やプランバナン遺跡のように有名ではありませんが、ボコ王が建てた王宮跡で昔の栄華を偲ばせる跡が随所にあります。また、サンセットが有名な場所です。
プランバナン寺院から車で 約20分
○ 観光スポット
今もスルタンが暮らす文化財
1756年に建築され、現在もスルタン(王様)が暮らす王宮です。内部の博物館では、スルタンが愛用した家具、衣装、クリス(ジャワ独特の短剣)などが展示されています。バティックを身にまとった宮廷従僕の腰には、今でもクリスが。
ジョグジャカルタ国際空港(YIA)から車で 約80分
1765年に建てられた離宮で、レンガ造りの壁に囲まれた宮殿の内部には広々とした水浴場があり、今でも水がはってあります。晴天の日には、空の青さが白い壁に映え、とても綺麗です。
クラトンから徒歩で 約5分
ジャワ更紗として知られる、ジャワ島の銘品
インドネシアの伝統的なろうけつ染めの布地、バティック。地域ごとに伝統の柄や色を継承しています。特にジャワ産のバティックはクオリティが高く、「ジャワ更紗」として世界中で評価されています。ジョグジャカルタの王宮やタマン・サリ周辺、ソロのカウマン地区はバティック工房が多く、制作風景を見ることもできます。このほかインドネシアからは、ワヤン・クリ(伝統的な影絵の人形劇)、クリス(短剣)、アンクルン(伝統竹製楽器)が世界無形文化遺産に認定されています。
無形文化遺産に認定された伝統的影絵芝居
ワヤン・クリ(Wayang Kulit)とは、人形を用いた伝統的な影絵芝居、またそれに使われる操り人形のことで、ラマヤナ、マハーバラタなどのレパートリーがあり、通常は一晩かけて明け方まで上演されています。
また、2008年ユネスコの無形文化遺産に認定されています。
メインストリート「マリオボロ通り」の夜に集まる屋台レストランは市街最大の見所
市街の北部にある中央駅から南に真っ直ぐ伸びる通りがジョグジャカルタのメインストリート、「マリオボロ通り」。道沿いには、ホテル、レストラン、銀行、スーパーマーケット、有名なバティック専門店、ブティック、観光案内所などが建ち並び、いつでも多くの人で賑わっています。夜になると屋台が集まり、さながらレストラン街になるこの通りは、ジョグジャカルタ最大の見所といえるでしょう。